study;; オカダンゴムシの性決定の論文を見つけて学ぶ。
下記の論文を見つけた。
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The Genome of Armadillidium vulgare (Crustacea, Isopoda)
Provides Insights into Sex Chromosome Evolution in the
Context of Cytoplasmic Sex Determination.
by M A Chebbi, T Becking, B Moumen, I Giraud, C Gilbert,
J Peccoud,and R Cordaux.
in Molecular Biological Evolution 36(4):727-741(2019)
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(吾輩の解釈による・・)概要を書いてみる。
オカダンゴムシは、性決定と共生のモデルとして使われてきた。
性決定は、2通り。
1_性染色体ZW,メス ZZ,オスが決まる。
2_Wolbachia(ボルバキア、virusと細菌の中間的で生物)寄生により「メス化」する。
オカダンゴムシのメスの染色体のDNA配列を決めた。
ゲノム全体の68%を決めて、1.72 Gbase だった。
Z, W 性染色体は基本的に未分化のようだ。
独自配列は、最大でも数百kb (=kilobases)にすぎない。
進化的には性染色体が分化したのは日が浅い。
Wolbachia 配列が多数染色体に挟まっているのを見つけた。
W染色体特異的な部分には、ないけれど。
今回の配列解析で、「性決定・性分化」に関わる遺伝子の候補をいくつか同定した。
性分化研究の草分けとなるだろう。
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吾輩の思ったこと::
「ふーーん、Wolbachia は知らなかった。要-学習。
ところが染色体数がわからない。
古典的細胞遺伝学的核解析の論文が探せない。
」
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